in Love with You (Short story)
それでも痛みが治まらない私の頭を包むように、健太が私を抱いてきた。


「は?な、何?」


「痛いのが飛んでくように」


そして・・・・



次の瞬間には健太の顔と私の顔の間の距離約5センチ。



チュって恥ずかしい音を立てて健太は私にキスをした。



「初めて?」


なんだかわけが分からなくて泣きそうな私に向かって、


「俺も初めてだよ。」



まだ何にも言ってないのに、勝手に初めてって決め付けられた。


そりゃぁ初めてだけど・・・・。


現実にいる春菜は、キスさえも初めてで、しかも勝手に物事が進んでいってる。
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