紅い月と蒼い月
異質な朝
目覚めた朝
日常と変わらない朝
だけど…この朝は最後だって気付かなかった…
あふ…
「眠い…」
「遊佳ーっ!!朝だよっ!!」
「はぁ〜い」
「早くしなさいねー!!
魅佳ちゃん来るでしょーがぁ!!」
「分かってるよー!!」
あたしの親友の
金坂 魅佳(みか)
あたしは
桜坂 遊佳(ゆうか)
ピンポーン!!
「ほら来たぁ!!」
「早いよ魅佳ぁ」
急いで下に降りるあたし
「遊佳が遅いだけでしょーが」
「はいはい」
「朝練遅れたら遊佳なせーだからね」
「分かってまぁすよーだっ」
あたし達は同じ剣道部…
魅佳は最初…テニス部に入るつもりだったみたいけど
あたしが誘った
「なぁにボーッとしてんだぁ?」
「あっいやっごめん」
「ちっちゃと準備してね」
「はいはーい」
10分後
「行ってきまーす!!」
パタパタ…バタンッ
タッタッタッ
「あ〜遅刻だっ!!」
「出た時は07:30だった!!」
「豪語すんなっ!!」
「はいはぁーい」
こんな会話をするのも…
最後だった…