紅い月と蒼い月
「ん…」
「起きたのね遊佳」
「お母さん…」
「あのね〜いくらあんたがドジだからって回り見なよね〜」
窓…魅佳に突き落とされた…
「ん?どっか痛いとこある?」
「ない…」
「なら良かった」
コンコン
「ふぇ〜い〜開いてまぁ〜す」
ガチャ
「海斗!!どうしてここに?」
「遊佳が怪我したって聞いて…心配だったから来たんだ」
「そっかぁ…ありがとう」
むむっ!!何このラブラブチックな雰囲気は!!
お母さん…基…沙織は許しませーん!!
※自分が会話に入れないから拗ねてる沙織でした
「お母さん…紹介するね…あたしの…彼氏の菊地 海斗…」
「どもっ」
うみゃあ〜!!海斗だったか
「まぁ改めなくて良いよ」
「お母さん…認めてくれるの?」
えっ!!反対はしないわよ?おもしろいから見てるけど
「お母さんは反対した覚えないわよ」
「やったぁ!!
お母さん…席外してくれる?」
「あらまぁ…ゆっくり話聞かせてもらうから〜」
パタンッ
「あのね海斗…どれから話良いか分からないけど…魅佳の様子がおかしいの!!
古墳に遊びに行って…倒れた日から…」
「良くは知らないけど…俺の親戚が数十年前の古墳事件に関わっていたんだ…その時の原因が…
ウイルスの一種だった
ウィルスに感染した双子はそれぞれ免疫があった…というわけだ」
「まさか…」
「いや…科学的にも証明された…ウィルスに二人が感染して『何か』が起きてもおかしくない
例えば魅佳の性格が変わったとかな」
「あの日から魅佳の性格が変わった」
「ウィルス説が正しいかは分からないけど…遊佳の話からすると…」
「治るの?」
「分からない…それについては…ゆっくり調べて行こうぜ」
「そうね…」
ウィルス説ね…