紅い月と蒼い月





「気をつけてね…魅佳ちゃんは多分…感染した人を操って…攻撃してくると思うから…」



「はい…」



遊佳はカッターを持ってきた



ピッ



ツゥ



血が滴り落ちる…



「これが抗体なの…」



「ええ…そうよ…」



「お母さん…信じてくれる?」



「…当たり前よ…
沙織ちゃん完全復活!!
どっからでもかっかってきやが〜れ」



「沙織…貴女らしいわね…」



「いつも笑ってないと…あたしらしくないじゃん♪」



「貴女の若さ…羨ましい…」



「同い年じゃ〜ん」



「精神年齢がガキって事なんじゃね?」



「なにを!!海斗めっ!!あ〜あ遊佳〜別れた方がいいよ〜」



「あっちょっとすいません!!」



「残念だったなぁ〜海斗」



「あらあら大変ね」



「お母さんも許してくれるわよ」



「ど〜しょっかなぁ〜」



「本当にすいませ〜ん!!」



幸せが続けば良い…



そう信じていたいの…



「沙織さぁ〜ん!!」



「遊佳はあたしが握ってるぅ〜」



「海斗…」



「遊佳からも言ってくれ〜
ムグッ」



血液感染は嫌だから



唾液感染で許してね?



「あっつぅ〜い」



「見てるのがなぁ…」



「昔みたいね…克之」



「まぁそうか…」



「昔もあんなんなの?」



「沙織は?抗体」



「持ってるわ」



「え?」



「遊佳と親子だからね
血は同じよ」



「そういう考えもありね」



「まぁ一応は抗体貰うわよ」



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