紅い月と蒼い月

陰謀と策略







翌朝



「じゃあ行ってきます」



「気をつけてね…」



ピンポーン



「はぁ〜い」



「おはよ遊佳」



「あ〜来たの」



「酷いじゃないですか!!」



「気のせいだよ多分」



「多分ですか…多分…ええっー!!」



「まぁまぁ早く行きなさい」



「お母さんったら」



「じゃあ行ってきます…」



「遊佳をよろしくね」



「最後みたいに言わないで下さい」



「……そうよね」



「お母さん…」



「大丈夫!!沙織を信じなさぁ〜い♪」



「うん…」



「さっ早く」



「行ってきます…」



パタン



「魅佳………」



ガチャ



「遊佳のお母さんは…殺させてもらうわね」



「あいにくだけど…殺される訳には行かないの!!ちょっと満月に近いけど…殺傷能力はないはずよ!!」



「残念ね…沙織さん」



スウッ



シュリン



刀の鞘を抜く沙織



「我が家に伝わる刀…剣よ…遊佳の為に力を!!」



タッタッタッ



ドスッ



「カハッ…」



ドサッ



「残念ね沙織さん…
満月には近いのよ?
力は有るわよ
あたしを攻略したみたいだけど…甘かったわね」



「魅佳…なの?」



「親子共々あの世へ送ってあげるから感謝しなさい!!」



遊佳…ごめんね…



お母さん…



ドスッ



以外と手間取ったわ



遊佳も母親みたいにさせてやるわ!!



まずは…手始めに…



ウイルスを学校中に広めてやろうかしら…



どこまでやれるか…試してみる価値はあるわね…



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