紅い月と蒼い月





ガラッ



「良かった…」



「間に合った…」



「なぁにが良かったなんだ?」



「ウゲッ…海斗…」



「おはよう海斗」



「おはよう遊佳」



「なんで海斗がいんのよ」



「なんでって朝練だろ」



「あたりまえの事聞いてどうするの魅佳?」



「むっすぅ〜」



「まぁまぁ」



あたしは…菊地 海斗が好きなんだね…



それは魅佳も同じ



そして放課後



いつものように…



あたしと魅佳は帰る準備をしていた



けど…この後の行動が…

後の悲劇に繋がるなんて考えてなかった…



「遊佳…ちょっと来てくれないか?」



「あっうん…」



海斗について行くあたし



「あのさ…遊佳…俺と付き合ってくれないかな…」



「海斗とあたしが?」



「あたりまえだろ」



「うん…良いよ」



ごめん…魅佳…



罪悪感に包まれながらも…



肯定の返答を出した



その後…魅佳のとこに向かった



「どーしたの?」



「実は…」



「おめでとう♪遊佳」



「ありがとう…」



「嬉しくないの?」



「魅佳も…好きだったんだよね…」



「うんまぁ…そうだけど…あんたが幸せなら良いんだよ」



「ごめんね…魅佳」



「謝る事ないでしょ」



普通の朝は今日終わった



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