紅い月と蒼い月
夕暮れの昼

紅と蒼






許さない…



お母さんだけではなく…学校のみんなまで…



「魅佳…あんたの事怨むよ…」



「あたしを殺してみる?
無駄ね…あんたが手を出す前にあの世行きよ」



「やってみなければ分からない!!」



「遊佳…」



「明日は満月なのよ!!
力も湧いて出て来る!!」



「あんたにあたしは殺せないよ」



「ならおとなしく病院に行こうよ…」



「無駄ね…あたしが望んでいるのは一つだけなの!!後は望んでないのよ!!望んでいるものを手にいれようとして…何が悪いのよ!!あんただって望んだ物が手にはいったじゃない!!あんたも望んだ物を守ろうとしてあたしを殺そうとしてるじゃない!!
あたしだけが悪い訳じゃないわよ!!」



「魅佳…」



反論出来ない



「あんただってあたしと同じ事してるだけじゃない!!
なんであたしが悪者扱いなのよ!!
おかしいじゃない!!」



ユラリ



「あたしの居場所を守る為かもしれない…
確かに…望んだ物は手に入って取られないように守ってるわ…
でも完璧に望んだ物が手に入ったわけじゃない!!
あたしは貴女がいる生活を望んだの!!」



「無駄よ…遊佳…死んで貰うわ!!」



ザスッ



「あ…う…」



「終わったわね…」



「残念だったわね…
タイミングさえずらさなければ…攻撃が無効化よ…」



「お願い…元に戻って…」



スゥー



「消えた!?」



「違う…君達には物体を透り抜けれるんだ!!」



「…逃げたわ」



「遊佳!!これはどういう事なの…」



「梓……」



一般人を巻き込んでまで助かろうとは思わない



「別れてほしいの…梓」



「なんで?あたしたち友達じゃない!!」



「友達だからこそ…絶交してちょうだい…」



「なにも話さないつもり!?」



「ごめん…梓…」



「巻き込まれた以上は…何処までも付き合う覚悟はある!!」



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