紅い月と蒼い月
「梓…」
あたし達は…これまでの経緯を話した
「そうだったんだ…」
「だから絶交をして…」
「話を聞いた以上は…付き合うしかないよね♪」
「梓…」
「済まない…梓」
「へへっ♪」
「梓…ありがとう…」
「抗体は…遊佳なんでしょう?」
「ええそうよ」
「ふむ…なら…抗体を広めないとね」
「まずはあたしの家に行こうか」
「確か…梓の家は…」
数十年前の古墳事件の流風さんの協力者の病院
「病院だったわね…」
「そうか…椎名先生だから…分かる筈だ」
「あたしにも遊佳の抗体がないといけないしね」
「本当にありがとう…梓…」
「友達が困ってる時は協力しないとさ」
「俺からも礼を言うよ
ありがとう…」
「善は急げ!!」
「おーっ!!」
椎名 梓を味方に付けるなんて…
まぁ良いわ…
あたしはやる事があるから
せいぜい喜んでなさい
遊佳…
「という訳なんです…」
「話は分かった…
記録にも残っている」
「では…」
「信じようじゃないか」
「ありがとうございます…椎名先生」
「では…血液を取らせてもらっても良いかな?
抗体は必要だからね」
「はい」
暫く準備があったけど…
注射されてみんなにするだけだから時間は掛かったけど…
理解をしてくれて…嬉しかった…
魅佳…待っててね…
「遊佳〜終わったよ」
「うん…ありがとね梓」
「礼には及ばないよ
お父さんも協力してくれるみたいだしね」
「感謝だね」
本当によかった…