紅い月と蒼い月
翌日
「ふぁ〜」
「おはよう遊佳ちゃん」
「おはようございます」
「学校行くの?」
「…行きます…あたしには…梓や数馬…海斗が居るから…」
「分かった…気をつけてね」
ピンポーン
「はぁ〜い」
ガチャ
「おっはよ!!」
「梓…」
「おはよう遊佳」
「海斗…」
「おはよう♪遊佳」
「数馬…」
「さっ学校行こう♪」
「うん!!」
パタン
「行ったのか…遊佳ちゃんは」
「うん克之…昔も…あんな友達がいたら…どんなに救われたか…」
「救われていたさ…
流水は生きてた…それだけが救われていたんだよ」
「正直…遊佳ちゃんが羨ましいわ…」
「大丈夫さ…なんの犠牲者を出さずに助かるよ…きっと…遊佳ちゃんの強い意志があればね」
「あたしは流水を失いたくなかったから…弱かったのよ!!遊佳ちゃん程まで強くいたかった!!」
「君は充分強かった!!
俺が保証する!!」
「克之…遊佳ちゃんは無事でいてくれるかしら…」
「四人揃って無事に帰ってくるさ…」
「そうね…」
ピンポーン
「はぁ〜い」
タッタッタッ
ガチャ
「貴女は…魅佳ちゃん!?」
「遊佳は貴女のとこに住んでいたのね…」
「用件をまず聞こうか」
「用件?貴女達を…殺す事よ!!貴女達が殺されれば絶望するでしょう?
母親まで亡くして貴女達まで亡くしたらどうなるのかしら…楽しみだわ!!」
スッ
ドスッ
貫かれても…血は流れなかった
「なっ何故!!」
「知らなかったの…あたしたち能力者はタイミングさえ外さなければ…無事だわ」
「能力は消えたはずじゃあ!!」
流風は貫かれても無事だった…