紅い月と蒼い月
あれから一週間が過ぎた
海斗と魅佳も普段どうりでよかった
「ねぇねぇ!!遊佳」
「魅佳どうしたの?」
「今日部活休みだってさ
だからあの古墳に行こうよ」
「あの海沿いの古墳?」
「そうそう」
「あそこ…確か立入禁止じゃあなかったっけ?」
「ふっふっ…なぁんと!!進入ルートが合ったのですっ!!」
「しかたないなぁ
じゃあ行こうか」
「そんじゃあ放課後ね〜」
パタパタ
古墳かぁ…確か何十年前かに事件があったのよね
あたし達はまだ生まれてないけど
その事件の真相は知られてないみたい
ウィルスだか…なんだかって奴だったかしら…
覚えてないしっ
母親から聞かせられた話だからなぁ
その日はそれに夢中で授業なんか手に負えなかった
「ゆーかっ」
「はいはい」
ガタッ
「そんじゃあ出発!!」