紅い月と蒼い月
魅佳が転校した時の話
ちっ転校したのは良いけど…
生徒数は300弱…
一人ひとり…キスして歩けないわよ…
まぁまずは…教師と医者かな…
「先生〜」
カリッ
「くっ…」
ドサッ
「まずは一人目…」
カツッ
「これは…」
ちっ見つかったわね
「ミカ…ですね」
ピクンッ
「だとしたら?」
「私を…仲間にしてみませんか?」
「何かあるわね」
「察しが良い
さすが流水」
「流水って誰?あたしは魅佳よ」
「まぁ良いんですがね」
「それで?何の用?」
「貴女は一人ひとりキスして歩くつもりですか?」
「どこまで知ってんのよ」
「だいたいは…知ってますよ」
「へぇ…あんた…効率の良い方法を知ってる?」
「知ってますよ
やるならば…教えますが?」
「教えなさい」
「まずは病院を貴女の支配下に置かなくてはなりません」
「ふぅん…」
「そこで私の知識をお貸ししますが…どうしますか?」
「悪くないわね…
良いわ…仲間にしてあげる
あんた…名前は?」
「フィリップ・ヨハンセンです」
「フィリップね…一応聞くわ…あんたはどこまで知ってるの?」
「ユカが免疫抗体の持ち主…
貴女がウィルスを感染できる…
二人は親友だった…」
「遊佳と親友だったなんて間違っても口にしないことね」
「了解しました…ミカ
今後貴女に忠誠を誓います」
「上出来よ…フィリップ」
「貴女の目は深い蒼色ですね」
「力を使ったら蒼なっただけよ」
「ユカも蒼ですか?」
「遊佳は確か紅よ…
不完全な紅」
「そうでしたか…」