ウソツキの王様。
だから王様は嘘をつきつづけた。

「森には竜がいる」
「わしは宇宙の星の名前を全て言えるぞ」
「明日、火星が衝突する」






誰かに話をしたくて、構ってほしくて、王様を見てほしくて


いろんな嘘をついた。






いつしか家来たちは離れていった。


「王様の嘘つきはいつになれば治るんだろう」


家来たちはみなお互いにささやきあった。

王様は1人になった。

 
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