ウソツキの王様。
「みんなどこに行ったんじゃ」

王様の声だけが響くお城。冷たくひんやりとしたレンガの壁たちだけが王様の声を反射する。

「わしは王様じゃぞ。ほったらかしにしていいのか?」



王様はずっとずっと声を張り上げ、怒った。



だけど、誰も帰っては来なかった。


しばらくすると力つきて、眠ってしまった。






ずどーん!!!






ものすごい衝撃が城を襲った。

王様はびっくりして、はね起きた。

「何事だ!」
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