ウソツキの王様。
ましてや、うさぎの格好をした狼なんかを

信じれる訳がない。


「わしは、みんなが旅行に行っておるんで1人で城の留守番をしてるんじゃ」

また嘘をついた。
王様はちくりと胸が痛んだのにまた気づかないフリをした。

「そうなのか?家来も?」


ドキリとした。
そこまで聞かれたのは初めてでなんと言っていいかわからなかった。

「なぜそこまで聞くのだ!」

王様は反対に怒り出した。別にうさぎの格好をした狼は悪くないのに。
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