ウソツキの王様。
「なんとなくさ」

うさぎの格好をした狼は空を見上げる。

王様はうさぎの格好をした狼を見つめる。

なぜかわからないけど胸はぎゅうっとわしずかみにされなかった。

王様はその場に座った。

「お主はどの星から来たのだ?」

うさぎの格好をした狼は指をさした。

「あれだ」

キラキラ輝いていて、一番きれいだった。

手を伸ばせば届きそうなくらいに。

「あの星は地球から100年に一回しか見えないらしい」



うさぎの格好をした狼は王様を見た。
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