影陽
次の日、学校に行くと、涼がニヤニヤしながら近づいてきた。
「おいおいおい~?昨日なんでいきなり森松の話してたわけ~?」
何故、昨日の事を涼が知っているのか、俺は不思議になった
「おまっ、なんで知ってるんだよ!」
「山下から月坂に、そして俺に回ってきた」
「…あんっのやろう…」
拳を握りしめ、山下に怒りを覚える俺。
「まぁ、そう怒るな。
で、何で?」
あくまでニヤニヤしながら聞いてくる涼。
「…その辺通ってたからだよ」
「気になるんだ?」
想っている事を、ストレートに聞かれた俺は真っ赤になって、涼から離れた。
「あ、やっぱり?」
「~っなんでわかったんだよ」