永遠の約束-約束のはじまり-
「ああ、またそのうちな………。それより、発足に必要な部員数は?」
「あっ、そうだったね。え~っと……、部活は精神と理念を高めるために必要な学生の………と、えっと、部活動は五人以上で発足が可能。ただし、部活動を行うには責任者が必要で教師の中から選出すること…」
「五人か………」
綺羅はちらりと真里を見る。
「俺とお前とあと三人。だれかあてとかないか?」
「あて~? うん……、一人そういうのに興味がある子がいるけど、三人も探すのは無理だよ」
「そっか………。俺も一人ならあてがある。だけど、問題はもう一人だよな………。幽霊部員でいいから名前だけなんとか借りるか…」
もちろん、綺羅のアテとは柏葉のことで、真里のアテというのは慈のことだった。
そして、最後の幽霊部員は不思議な縁により、一学年上で生徒会長をしていた龍野翔(たつのしょう)が入ってくれた。
こうして、綺羅と真里は無事に天文部を発足することができたのである。
そして、現在へとそれは続いていく―――――