永遠の約束-約束のはじまり-
7年………。
(別れてから結構がんばったよな、俺。もう、会えない。そんな人を待ち続けるのはもうよそう。これから俺は松方先輩を好きになろう。あんなに俺をずっと想い続けてくれた人なんだから)
綺羅は気持ちを新たにしながら、ポケットからペンダントを取り出す。
「これを持ち歩くのも………今日で最後だ」
綺羅は急に体を起こすと、持っていたペンダントを首にかける。
最後だからと自分に言い聞かせながら首にかけたペンダントを触る。
自分を縛り付けていたこの想いも今日で最後にしよう、綺羅はそう心に決め、屋上を後にした。