永遠の約束-約束のはじまり-
学校でも有名な美人。
そんな女性に間近でこれでもかというほどの笑みを見せられて断る男なんていない。
雅俊は二つ返事で答えた。
「ありがとう」
そして、ここでも最高の微笑み。
雅俊だけじゃなく、教室にいる男子生徒全員がホ~…としてしまっていた。
「じゃあ、行きましょう!」
綺羅の腕を取り、強引に引っ張っていく理佐子。
「先輩。俺、弁当………」
そう言う綺羅の言葉など全く気にせずに理佐子はまっすぐに廊下を突き進んで行った。
教室に残されたのは綺羅が先ほどまで食べていた弁当と呆然と二人を見送るクラスメイト。
そして、我関せずと黙々とお弁当を食べている真里の姿だった。