永遠の約束-約束のはじまり-
「鳥の鳴き声……?」
耳を傾けると、確かにピ~…と鳥の鳴く声が聞こえてきた。
その間にも光はどんどんと薄まっていき、何かに形作られていく。
綺羅たちは、その光をじっと見つめた。
すると、どんどんと光は小さくなっていき、初めに感じた形よりもだいぶんと小さくなっていく。
綺羅と同じぐらいの大きさになっても、光の縮小は止まらず、ついには手のひらに包めるほどの小ささになってしまった。
このまま、光は消えてしまうのではないかと思っていたその時。
「ピィ!」
先ほど聞いた鳴き声がしたと思ったら、光は消え、光の中からは一羽の小さな鳥が。
鳥は何度か鳴いた後、綺羅の手のひらから飛び立ち、ゆっくりと慈たちのほうへと羽ばたいていく。
そのまま、どこかに飛んでいくのかと思っていると、鳥はゆっくりと真里に近づくと真里の肩に止まった。
「ピィ!」
まるで返事をするような鳴き方。
真里は自分の肩に止まった鳥をじっと見つめた後、何かに気づいたのか目を見開く。
「まさか………、う、い?」
真里のその言葉に今度は綺羅が目を見開いた。
嘘だろ?まさか………