永遠の約束-約束のはじまり-
「海堂………、宮城………」
「さっきの力はお前の力か? それとも………」
真之はスッと綺羅から肩にとまっている初へと視線を向ける。
「いや、あれは俺の力では………」
「じゃあ、やはりあの時のはそいつの仕業なのか?」
指を指され、綺羅は初を見る。
だけど、はっきりとは言い切れない綺羅はただ神妙な顔で俯いただけ。
確かにあの時に俺は―――――
無意識のうちに胸元へと手をやっていた綺羅はハッとしてから初を見る。
「まさか、初。お前、ここから………?」
「うい?」
怪訝な表情で聞き返す真之。
だけど、綺羅の耳には真之の声は入ってなかった。
その時の綺羅の頭の中には、別れ際にペンダントをくれた光景が浮かんでいた。
『あげる! 綺羅が泣かないようにお守り。だから、泣いちゃダメ。絶対に会えるよ。約束』