永遠の約束-約束のはじまり-
「とんでもないことって何だろうな~? あいつのことだから、またどうでもいいことなんじゃないの~?」
「ほ~…、どうでもいいこと~?」
ボソッと呟いた雅俊の言葉に即座に低い声が返ってくる。
「うげっ! 相楽? …と真里ちゃん………」
雅俊はギコギコとさせていた椅子の動きを止めると立ち上がる。
「だ~いじな、だ~いじなお友達の光浦吉備に有力な情報を教えなくてもいい~んだ~」
「えっ!? 何? お前、何かわかったのか!?」
興奮しながら、慈に近寄る雅俊。
だけど慈はそんな雅俊を無視してすたすたと部屋の中へと入っていく。
「おいっ、相楽!」
「うるさいっ! ちゃんと説明するわよ。だから、大人しく座ってなさいよ」
付きまとう雅俊に慈はぴしゃりと言い放った。
その言葉に雅俊は渋々、椅子に座る。
そんな雅俊に苦笑しながら、綺羅と真里も椅子に座った。
三人が席に着いたことを確認したところで、慈はホワイトボードに一枚の写真とパソコンで打たれたような字が並んでいる一枚の紙を貼り付けた。