永遠の約束-約束のはじまり-
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夢を見た。
俺は真っ白な霧の中をゆっくりと歩いて行く。
目的など何もない。
どこに行けばいいのかあてなど全くないのに俺はまっすぐ行き先をまるで知っているかのように歩いていた。
その先に何が待っているのか知っているように。
だけど、俺はその先に何があるのか知らない。
ただ、何も見えない霧の中を俺はただ歩くだけ………
どれだけ歩いたのだろう………。
どこに向かったのかもわからないが、俺は歩いた先に見える微かな光を見る。
ぼんやりと見つめているとうっすらと揺らめく影が見えた。
どうして………。
そう思わずにはいられなかった。
うっすらと揺らめく影は徐々に霧がはれ鮮明になっていく。
それと同時にスッとまっすぐに立ち、綺麗な長い黒髪を揺らすその人影に俺は懐かしさを感じた。
ずっと、会いたかった。
夢の中でもいいから………。
だけど、いつだって見るのは幼い日の頃の俺たち。
成長した彼女の姿など知るはずもない。
だから、夢を見る俺の中に現れるのはどんな時も幼い頃の深青だった。
だけど………