永遠の約束-約束のはじまり-





「深青!」



夢の中なのに、俺は声を張りあげる。



自分の声がまるで何かに吸い込まれるように遠くなる。


どんなに前に進もうとしても何かに阻まれるように俺と深青の距離は縮まらない。


そもそもあの人影が深青だという保証なんてどこにもないのに、俺は必死に追いかける。






深青、深青、深青!






俺が作り出した願望でも夢でも構わない。


俺は深青に………






その時………、ゆっくりと人影がこちらへと振り返った。


それと同時に消えていく人影。


「………っ!」


思わず俺は息を呑んだ。


「………み……お………」


ゆっくりと振り返る人影の顔を俺はしっかりと見た。


消えゆく彼女の顔は年代を重ねているとはいえ、昔の深青の面影をしっかりと残した深青の姿だった。












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