永遠の約束-約束のはじまり-











 「おっはよ~! 麻生くん!」


家を出た瞬間に声をかけられた綺羅はびっくりして振り返る。


「………松方先輩? どうして、ここに?」


綺羅は理佐子と自分の家を交合に見る。


「んふふふ……。やっぱり、付き合ってるんだし、一緒に登校したいと思って迎えに来ちゃった」


てへっと舌を出す理佐子に綺羅は顔を引きつらせる。


付き合いだしたのは昨日だし、それ以前に自分の家の場所など教えてもいない。


そりゃ、生徒会に入っているのだから住所録を見ればすぐにどこに住んでいるのかはわかるが、そこまで調べてここまで来たことに綺羅は呆気に取られる以前に怖かった。


それと同時に、自分はこんなところで暢気に彼女と話している場合じゃないことを思い出す。


「あの、先輩。悪いんですけど、俺、ちょっと急いでて」


「え? どうして? 何かあったの?」


不思議そうに首を傾げる理佐子を見た時、綺羅は理佐子の首筋に見覚えのある光るアクセサリーがかかっているのに目を止める。





「……先輩…。それ………」





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