永遠の約束-約束のはじまり-







 「パスって何がかな~?」


少し低いハスキーな声に綺羅と真里はギョッとしながら声の主を見る。


「お前、今まであそこにいただろうが。どうして、今、ここにいるんだよ」


「真里に任せたものの、なんだかもめてるみたいだから直々に私が来たわけ」


やけに偉そうに胸を張る相良慈を見、綺羅の顔はますます引きつった。


「さ~て、今日も楽しくお仕事してもらわなくちゃね~?」


承諾も何もしていないのに、すでに強引に話を進められている現実に綺羅はがっくりと肩を落とした。


そして、そんな綺羅を心配そうな顔で見つめる真里。


そして、未だ夢の中で妄想中の柏葉。


そんな中、一人張り切りモードで慧は高笑いをしていた。













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