君からのラブレター

そーいえば、もう1人の女子ってどこだろ?

教室を見渡すと、あたしから一番遠く離れた席に女の子はいた。
とりあえず、友達になるべき・・だよね。

あたしはその子の席に向った。
その子は近くで見てみると、とってもギャルっぽく、派手だった。

「ね、ねぇ、なんて名前?」
「・・・はぁ~?」
「・・あたしは、神田柚奈。名前・・何?」
「白田ゆいだけどぉ~・・・なんか用なワケぇ?」
「あっ、友達になろぉと思って。」

なんか・・・付き合いにくそう。

「ゆいのどこを見て友達になろぉと思ったのぉ~?」
「え!?それは・・・仲良くなれそうだなぁ~って。」
「ゆいとあんたが釣り合うとでも思ったぁ~?バッカみたぁい。あんたみたいなダサい人嫌いなんだよねぇ~・・・。」
「・・・今日はたまたまダサくなっただけ!明日からはちゃんとするよ!!」
「なにぃ~?逆ギレぇ~!?馬路意味不ー・・・。ゆいと喧嘩したいワケぇ~!?」

もー!!この人むかつく!!
こんなヤツと友達になれる気がしない・・・。

「・・もーいい。友達になってくれなくていーから。」
「・・・うぇ~ん・・・。雄太~!この子が虐めるのぉー!!」

そういって、ヤンキーな男子を呼びつけた。

「・・ゆいを虐める?誰だお前。いい度胸だな・・・。」
「・・・え・・あ、あの・・別に虐めてなんか・・・。」
「気に入った!!」
『は??』
「ゆいみたいなギャル虐められるなんて、すげー度胸だな。笑。気に入ったよ。」
「ちょっと雄太ぁ~!!どぉゆぅ事ぉ~!?あたしの彼氏でしょぉ!?」
「まぁまぁ、今回は許してやれよ。こんなおとなしそうな子、可哀相だろ?」
「・・・雄太が言うならぁ、しょうがない!」

これ、どーゆー展開・・?なんか気に入られちゃったんですけど。
でもこの雄太って人、なんかいい人そう・・・。
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop