妹は芸能人
宿に戻ってきての夕食。
スキー宿のため、味はそれなりだが量はある。
由美は男にはご飯を山盛りに、唯と自分には一口サイズの量で茶碗によそう。
唯は前に置かれたご飯の少なさに不満そうな表情をしているが気付いているのは あつしのみ。
唯がご飯を一口で食べ終えると、すかさず手を伸ばした。
「唯、よそうよ」
「うん」
唯はあつしに空になった茶碗を渡し、それを友人達が見ている。
あつしは茶碗に1回、2回としゃもじでご飯をよそっていく。
3回、4回。
友人達が驚いている。
しかし、唯にとっては 当たり前の量である。
唯は食べることに対して男性の目を気にすることをしない。

高校時代から同級生の女子は男子の目を気にして それで足りるの というくらい少ない量で弁当を作ってくる。
唯は大きい2段弁当である。
初めて見た女子は驚くが お腹が空いては力が出ない 唯には関係ない。
人の目よりお腹いっぱい食べることが大事である。

唯はハンバーグ、コロッケ、エビフライ、味噌汁、もちろん山盛りのご飯を完食した。


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