実の弟に恋をしました。



「ん…陸、ダメだよ。聞こえちゃう」


「…声、ガマンして」


「でも…んんっ、」



再び、強く塞がれる唇。

同時に、熱い舌が侵入してくる。



「っ……はぁ、」



息つく間も無いくらい、熱く、激しいキスの嵐。


少しでも隙を見せれば舌先を絡めとられ、あっという間に口内を侵されていく。

全身があわたつ感覚に、立っていることさえ困難になる。



「…も、無理」

腰がくだけて倒れそうになったあたしを、陸の腕が支えた。


そして、そのままあたしをぎゅっと抱き締めながら、



「……好き…姉貴」



そう、耳元で小さく囁いた。







< 120 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop