実の弟に恋をしました。

「…本気で言ってんのかよ…？」


長い沈黙のあと、微かに震える声で陸が言った。


……コクン。


陸を真っ直ぐ見つめたまま、深く頷く。



あたしたちは、もう既にキョウダイの関係を超えてしまった。


だから、陸、



「もっとイケナイことしよ…？」



どうせ許されない恋なら、二人で堕ちようよ。


あたしは怖くない。


陸がいれば。


陸と一緒なら。





「……後悔しても、知らねぇからなっ」


「うん」



後悔なんて、するわけがない。

その変わり──



貴方ノコトガ、モット好キニナル──






「…あっ…り、くっ」


「好きだよ、姉貴…。生まれたときからずっと」



「──ッ、」



「愛してる。」