実の弟に恋をしました。
「遊園地?」
テーブルの上に無造作に置かれていたチケットに、思わず目を輝かせる。
「なんか、もらった」
そんなあたしとは対照的に、全く興味が無さそうな陸。
…そっか。
陸は遊園地でバイトしてるんだっけ。
「これ、どうするの?」
「やるよ、それ」
「へ?」
あたしに!?
「ゆみさん…だっけ?一緒に行ってくれば」
「ゆみじゃなくてゆき!」
……て、ゆうか。
由紀を誘っても良いんだけどさ…
あたしはむしろ……
「どうせ俺は行かねぇしさ」