実の弟に恋をしました。
あたしにとって、雄司は初めての彼氏。
つまり、雄司以外の男の人を知らない。
だから、どうゆうのがフツウで、どこからが束縛なのかとか、全く考えたことも無かった。
携帯の中身をチェックするのも
交遊関係を細かく聞いてくるのも
一日の出来事を報告するのも
みんなみんな、フツウのことなんだと思ってたんだ…。
「真弥。単刀直入に言う。別れたほうがいい」
「は!?」
なに?急に。
見れば、由紀の顔はいつになく真剣で。
半分怒っているかのようにも見えた。
「キケンだよ。そうゆう束縛激しい男って、DVの場合が多いって言うし…」
DV!?
「雄司がDVだって言うの?」
「そうなる可能性も無くは無いってこと」
そんな……