実の弟に恋をしました。
熱いキスを幾度も交わしたあと、チュッというリップノイズを残し、陸は最後に触れるだけのキスをした。
身体に残る、キスの余韻。
……なんか、頭がぼーっとして…クラクラする。
まるで、お風呂でのぼせたみたいな感覚だ。
「…真弥。その目、やめて」
「へ?」
「その潤んだ目。やっぱり誘ってんだろ?」
………なッ!
し、知らないよーっ!
あたしはプィッと陸から顔を反らすと、エンドロールが流れ始めたスクリーンに視線を移す。
……びっくりした。
今日の陸はいつになく意地悪で、激しくて…。
これ以上続けたら、キスだけで終わらなくなってしまいそう。