実の弟に恋をしました。



熱いキスを幾度も交わしたあと、チュッというリップノイズを残し、陸は最後に触れるだけのキスをした。


身体に残る、キスの余韻。


……なんか、頭がぼーっとして…クラクラする。


まるで、お風呂でのぼせたみたいな感覚だ。




「…真弥。その目、やめて」


「へ?」


「その潤んだ目。やっぱり誘ってんだろ?」



………なッ!

し、知らないよーっ!


あたしはプィッと陸から顔を反らすと、エンドロールが流れ始めたスクリーンに視線を移す。



……びっくりした。


今日の陸はいつになく意地悪で、激しくて…。


これ以上続けたら、キスだけで終わらなくなってしまいそう。




< 254 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop