実の弟に恋をしました。



見知らぬアドレスからの、謎のメール。


あたしは、しばらく放心状態に陥っていた。



……何?


何なの、これ。



足がガクガクして、背中に寒気が走る。



「……真弥?」



あたしの異変に気づいた陸が、覗き込んでくる。



「陸、これっ……」


震える手で、陸にメール画面を見せた。


「……」


画面を覗きこんだまま、固まる陸。

そして、ハッと我に返ったように、周囲を見渡し始めた。


だけど、あたしたちの他に人影は無い。




< 260 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop