実の弟に恋をしました。
見知らぬアドレスからの、謎のメール。
あたしは、しばらく放心状態に陥っていた。
……何?
何なの、これ。
足がガクガクして、背中に寒気が走る。
「……真弥?」
あたしの異変に気づいた陸が、覗き込んでくる。
「陸、これっ……」
震える手で、陸にメール画面を見せた。
「……」
画面を覗きこんだまま、固まる陸。
そして、ハッと我に返ったように、周囲を見渡し始めた。
だけど、あたしたちの他に人影は無い。