実の弟に恋をしました。



「じゃあ何?」

「だ、だ、だからっ!き、昨日は、その…」


“ありがとう”


喉まで出かかってるのに、どうしても声に出すことが出来ない。

陸、絶対呆れてるよ…。



「あ、分かった」

「へ?」

「雷が怖いんだろ?」


雷……?

そう言われて窓の外を見ると、確かに遠くのほうで光っているのが見えた。


確かに怖いけど…

それは昔の話で…


「相変わらずビビりだな、姉貴は。……ほら、入れば?」


そう言って、陸が部屋のドアを開けたまま、入るように促してくる。


「…え、いいの?」

「どーぞ?」


うそ…急展開。


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