ライオン
ライオンは無表情で棒を振りかぶり



思いっきりガンさんが入ったごみ箱を殴りつけます。




「ひいいいい…」



ガンさんの痛々しい叫び声が聞こえてきます。




「おい犬野郎。
この世の中でなあ、最高の悦楽、快楽ってなんだかわかるか?」


錆びた鉄の棒をなおも振り回しながら
ライオンは私にしゃべりかけます。

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