98回目のさようなら
98回目のさようなら


さようなら。

何度聞いてきただろう。


さようなら。

何度言ってきただろう。


ありがとう。

一体何度言えただろう。


僕は時間と空想の間に落っこちて動けなくなった。

出る気もなければ死ぬ気もない。


現実が見かねて僕を拾い上げる。




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