98回目のさようなら


夢で見たあの世界は色褪せて、
いつか読んだ本からは字が逃げ出した。

全部ごちゃ混ぜになって戻って来たのは、いつだったか。


大好きなあの人が私を籠に閉じこめた。

鍵は自分自身の中にあるんだよと、微笑む君は敵か味方か。



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