‐最愛‐
3人はベンチに座る。

そして直哉がいきなり

「え~っと~…。
愛里ちゃんは翔太の事
どう思ってるん?」

と聞いてきた。

「え?普通にチャラ男」

直哉はプッと笑いながら

「そっかあ~…。
でもアイツなあ~
見た目チャラそうやけど
意外にむうっさ一途やで?」

「そうなんやあ~…意外~。
でも今日普通に女の子と
楽しそうに喋ってたけど?」

「あ~~。アイツは
モテるからしゃーない!笑
でもな~眼鏡かけて
女が近寄ってこやんように
努力してるんやで?笑」

私達はフッと笑った。

「逆効果やけどなっ!」
美帆はそう言いながら笑う。

「本間それっ(笑)
で!話ってそれだけ?」
私は直哉に聞く。

「うん~。
まあそれだけやねんけど~
アイツ結構悩んでたから
愛里ちゃんに分かって
ほしいなぁと思って
呼び出しただけやねんけどな。」

直哉は笑いながら言う。

「そっかぁ。分かった。
てかうちもう帰るわあ~。」
私はそう呟き立ち上がる。

「ちょっ待ってよ!」

美帆は慌てて鞄を持つ。

「あっごめんごめん
うちまぢで急いでるから。
あとは直哉。よろしくねっ?」

「え?あっ…。
おん…。ぢゃあな!」

直哉はそう言って私に
手を挙げる。
美帆もキョドリながらも
私に手を振る。

そして私はニヤニヤと笑い
手を振って家に向かう。

「美帆達うまく
行ってるかな~♪」

そんな事を考えてつつ
スタスタと歩いた。
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