‐最愛‐
「皆すいません…」


私はそう言ってお辞儀をし
翔太と隣り合わせで車に乗る。



「愛里ちゃん。

ヨダレ垂らしとったぞ!」

龍也さんはケラケラ笑い
車を発進させた。



「嘘やん!!!!」


私は泣きそうになりながら
龍也さんを叩いた。


「嘘嘘!!

でも…すんごい甘えたやったわ」



「まぢっすか!?

全く記憶ない~…」



その時翔太が私の膝に
寝転んだ。


私はビックリして
翔太の顔を覗き込む。


翔太は子供みたいな寝顔で
スヤスヤと眠っていて

私はクスクス笑いながら
翔太の髪を撫でた。
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