‐最愛‐
プルルルル…

「もしもし?」

「あっ美帆?」

私は悩んだあげく
美帆に相談する事にした。

「お~!どないしたん?」

「あんなぁ…あの後になぁ…
翔太に会ってんやんかぁ…。」
私はあの時の事を全部言った。

「まじか~…。
愛里の正直な気持ちわ
どうなんさ?」

私は考え込む。
「……気になるん…かな?
も゙~~本間に分からん。
ただ変な気持ちでいっぱいで
胸が苦しいねん。で複雑…。」

「………あんたなあ~
強がってばっかじゃあかんで?
たまには素直になれよっ!
ほんぢゃあ自分の気持ち
分かるわっ!!!」

「…はい。」

そんな会話をしながら
私達は電話を切った。


「素直になれ!かぁ~…」

私は小さいときから
強がりで恋なんて
した事がなかった…。


"した事がなかった"

ぢゃなくて

ただ強がって

"好きぢゃない"

って勝手に自分に
言い聞かせてた
だけかもしれない。


私は今まで
付き合った事もないし
キスした事もないし
当たり前にエッチもない。

本当に純粋な私だった。

だからこんな気持ちに
なったのも初めてで
中々素直に「好き」とか
思えなくてずっと強がってた。







私……翔太が好きなのかな?
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