‐最愛‐
一ヶ月が経った…。

私はあの日から翔太を
避け続けていた。

そして…
一言も喋らない

"赤の他人"

状態になっていた。




「も゙~」

私は苛々しながらジュースを
一気飲みし美帆に言う。

「また始まった…
自分から喋ったらいいやん!」

そう言って美帆も
ジュースを一口飲んだ。

私達は学校帰りにある
カフェで喋っていた。

「だってだってだって!
あんなん言われたら
気狂って喋られへん
やんかあ~~あっ!!!」

私は肩をがっくり落とし
もじもじしていた。

美帆はそれを見て苛々したのか

「も~~~~!!
ぢゃあ行くで。」

そう言ってお金を払い
私の腕を掴みスタスタと
歩いている。

私は引っ張られながら

「ちょっ!!どこ行くんっ!?」

「翔太君がおりそうな所に
決まってるやんっ!!!」

「はぁあーーーっ?」

そう言って私は足を止め

「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!!」
と大声で叫ぶ。

それでも美帆は私を
無視し腕を引っ張り
ズンズンと歩く。


私は半泣き状態で
美帆に引っ張られながら

ある場所についた。

< 16 / 139 >

この作品をシェア

pagetop