‐最愛‐
「あっ!!!直哉や!!」

美帆はそう言って
直哉の場所へ走って行った。


ついた場所は
翔太と言い合いをした
コンビニだった。


そして私は美帆の元へ行き

「先行かんといてよ!

………………………あっ。」


私は立ち尽くし
目の前にいる翔太を
見つめそう呟いた。

翔太も私を見つめ
「あ………。」と
呟いた。


「愛理ちゃ~ん!!
久しぶりやん。」

直哉が私を見て言う。

私は苦笑いをしながら
「あっ…うん。」と呟く。


翔太と喋らないように
なってから私は直哉とも
会わないように避けていた。

だからこうやって
喋るのも久しぶりだった。


「よぅ!」

翔太は何もなかったように
笑顔で私に言う。

私も少し拒みながらも
「よっ!」と言った。


「なあ!今から4人で
ちょっと喋ろうや!」

直哉がその場の空気を
読み気を遣い私達に言う。

「さんせ~い!」

美帆は笑顔でそう言い
私の耳元で

「今がチャンスやん!」

ニコッと笑いかける。

私は少しキョドリながらも
「…うん」と呟いた。


「ぢゃあ決定~♪
俺ん家すぐそこやから
俺ん家行こか!」

直哉はそう言って
スタスタと歩き
私達もついて行った。
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