‐最愛‐
私はボーッと窓の外を
見つめる。



「おいっ!…おいっ!」
パッと前を見ると
黒髪が似合っている
やんちゃそうな男が
私に話しかけている。

「何?」と呟くと

「いやいや何?
じゃなくてプリントっ!!!」
そう言って机の上に
プリントをバンッと置いた。

「あぁ。」と言って
後ろにプリントを回す。

「なあなあ!
名前何て言うん?」

私はだるそうに
「小松 愛里」と呟く。

「俺の名前。宮下 翔太!
翔太って呼んでな♪」
そう言ってニコッと笑いかける

「よろしく~」

私は適当に返事をした。

「愛里ちゃん可愛いなあっ!!
アド教えてぇや♪」

そう言って携帯を出す。



キーンコーンカ~ンコ~ン


チャイムが鳴る。




「チャラ」



私はそう呟き席を立ち
美帆の所に向かった。
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