‐最愛‐
学校に着き自分の教室に
入りいつものように席に座る。





「愛里愛里愛里ーっ!」

美帆が慌ただしく私に
向かって走って来る。




「何や何や何や!」

そう言ってフッと笑った。



「聞いて!直哉な!
彼女と別れてんてっ♪」

そう言って美帆はニッコリ
笑いずっとニヤニヤしていた。


「良かったやんっ!
てか顔面キモイで?」

私は爆笑しながら言う。


美帆も爆笑しながら
私をボンボンと叩いた。



「んで最近話聞いてないけど
直哉とどうなんさ?」

私は最近美帆の話を
聞いていなかった…。


「え~っと~…。
いい感じ…かなっ?」

ニヤニヤしながら
笑顔で言う。

「そっか!良かったぁ~♪
また話聞かせてや!」

「毎日言っちゃう~♪笑
てか自分気合い入れちゃって
どないした~んっ!?」

美帆はちょかすように
私に聞いてくる。

「別に~。暇やったから。」

「嘘ついてもバレバレやで?笑
結局翔太君に恋したか!」

私は図星すぎて何も
言い返せなかった。

「まあ!頑張りや♪
応援してるからっ!」

私は本当に美帆が大好き。

改めて思った。



そしてチャイムがなり
美帆は私の肩をポンッと叩き

「翔太君と喋らな殺す」

私の耳元で呟き自分の席に
戻って行った。
< 26 / 139 >

この作品をシェア

pagetop