‐最愛‐
「何泣いてんねん。」

そう言って私の体を離し


翔太は自分のオデコを
私のオデコにコツっと当て

ニッコリと笑う。


私は何で泣いてるのか
分からないくらい
涙がポタポタと流れ落ちる。


翔太はその涙を黙って
指で拭き取った。




「ははっ…ごめん。」

私は泣きながらも笑顔を見せ
翔太に謝った。



「お前って…泣くねんな!」

笑いながらそう言って
私の頭をぐしゃっとした。



「はっ?一応女ですけど。」


私もフッと笑い言い返した。


そして私はいつの間にか
涙が消え、笑顔になる。









「やっと笑った…。」

翔太はそう言って私に微笑み





「俺今むっちゃ幸せやわ…」

小さな声で呟き私の頭を撫でた。







「うちも…幸せ…」







そう言って私達は

愛のある深いキスをした。
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