‐最愛‐
30分が経った頃…

「ついたで~!」

翔太は私を持ち上げ
バイクから降ろした。







「…ぢゃあなっ!」


翔太はそう言って
エンジンをかけた。





『離れたくない…。』

私はそう思い翔太の
服の袖を掴み俯いた。





「ん?」

翔太は不安げに
私の顔を覗き込み呟く。







「………………。」


私は

『行かんといて。』

そう言おうとしたけど
恥ずかしくて中々言えず
俯きながら黙り込んだ。










「…なんやねんっ!」

翔太はフッと笑いながら
バイクから降り私を強く
抱きしめた……







「あ゙~帰るん嫌に
なるやんけぇ~!」

笑いながらそう言って
私の体を離した。

そして軽くキスをし


「はよ寝ろよっ!」

そう言ってバイクにまたがり


「おやすみ。」


「…おやすみ。」


そう呟きバイバイして

私は家に入った。
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