‐最愛‐
次の日…

教室につくと
美帆は私の姿を見つけ
一目散に私に飛び付いた。



「おめでとーっ!!!!!!」

そう言って私に微笑む。


「本間ありがとうな~。
美帆は直哉とどない?」

私は美帆にそう聞きながら
席に向かって歩いた。


美帆は私の後をついてきながら

「あぁ…。フラれちゃった♪」

無理矢理な笑顔を
私に向けてそう呟いた。


私はその言葉に驚き
後ろを振り返り

「何で言って
くれへんかったん!!」

大声で叫んだ。


美帆は今にも泣きそうな顔をし

「だって…だって…
愛里…翔太君と
いい感じやったから…
邪魔したくなかってんもん…」

そう言って涙を堪えながら俯く。


私は鞄を机に置き
美帆の腕を掴み階段を
ひたすら上がった。

そして1番上の階段に
つき私は座った。


美帆もちょこんと
私の隣に座る。




「で。いつ直哉に告ったん?」


私は美帆に聞く。
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