‐最愛‐
「愛里っ!!」








ふと顔を上げると
翔太が息を切らせながら
私の方へと走って来ていた。





「ッ…お前何してんねんなっ!」

翔太は私に怒鳴った。




「ほっといて…」




「ほっとける訳ないやろが!」



「もう…疲れた…」




「とりあえず俺ん家来い。」



そう言って私の手を引っ張り
私は翔太の部屋に連れて行かれ
床に座り込みボーッとしていた。




「俺本間にお前の事好きやから。」


「……………………。」


私は何も言えなかった。

こんな言葉信じたくなかった。
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