‐最愛‐
私は黙々とタラコ
スパゲティーを食べた。


「なあっ!」
パッと上を見上げると
翔太が私に声をかける。

「何?」

「俺にアド教えろ!」

「嫌」

「何でやねんな!」

「チャラいから。」

「あっそ~ですか。
ぢゃあお前おとしたるわ。」

私はその発言に苛立ちが爆発し
机をバンっと叩き立ち上がり
低い声で「いい加減にして。」
と呟き美帆の手を引っ張り
会計を済ませ店を出た。

美帆は不安げに
「大丈夫かぁ?」と私に聞く。

「まぢ殺しかけた。
あ~ゆう男。世界一嫌い。」

「まぁまぁ落ち着け!」

そう言って美帆は
私をなだめる。



「ぢゃあまたね♪」
私達はバイバイし
家に帰る。


「ただいまぁ~」

不機嫌そうに言い
リビングに向かう。

「おかえりっ」
お母さんはそう言って
「高校どうやった?」と
私に聞く。

「う~ん。普通。」
と私は適当に答え
ソファーに寝転ぶ。

テレビをボーっと
見ていると
携帯から着信音が鳴る。

私は携帯に目をやると
美帆だった。
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